越境

2020年〜2024年

モデルを渡す側は、教師をどう描いてきたか|How physical education teachers are positioned in models scholarship: a scoping review

体育のモデル研究は教師を8通りに位置づけてきた。抵抗する者、正しく使えない者、機械的に再現する者から、適応させる者、研究者と協働する者まで。文献48本のスコーピング・レビューをデューイの視点で読み直した論文を、著者コメント付きで紹介する。
2005年〜2009年

教師として「生き残ること」と「育つこと」は違う|Collaborative learning in physical education teachers’ early-career professional development

新任体育教員は教科部門で確かに多くを学ぶ。だがそれは「質問して答えをもらう」一方向の学びで、協働学習の四基準を満たしていなかった。Keay (2006) が示す、生き残ることと育つことの違い。
2020年〜2024年

研究者と実践者との望ましい関係性とは?|Practising collaboration in model implementation in physical education

研究者と教師の協働は「研究者が最もよく知っている」から「始まりの終わり」へ。Bjørke & Casey (2024) が2年間の協同学習プロジェクトから描く、協働の3つの段階と、モデルを処方箋ではなく仕様として扱うための指針。
2020年〜2024年

人が増え、学びは痩せた|What Makes Teachers’ Professional Learning More or Less Effective?: An Evolution of Community of Practice for Physical Education Teachers

実践共同体(CoP)は、体育教師の専門的学習を促す最も有望な手段の一つとされてきた。だが、その研究のほとんどは「参加すると何が得られるか」という成果を問うてきた。CoP自体が時間とともにどう育ち、どう衰えるのかを追った研究は、ほとんど存在し...
2020年〜2024年

教師が自分たちでつくった研修は、なぜ10年続いたのか|Initiating and Sustaining a Teacher-Initiated Community of Practice as a Form of Continuing Professional Development: Internal Leaders’ Perspectives

教師の学びを支えるものとして、実践共同体(community of practice, 以下CoP)は長く有望視されてきた。ただし、これまで研究されてきたCoPのほとんどは「トップダウン型」である。大学や行政といった外部機関が教師を集め、特...
2020年〜2024年

コミュニティの熱狂、崩壊、再構築までの15年|Beginning, rise, fall, and comeback: Exploring the journey of a physical education teacher community in South Korea

2008年の韓国では、良い体育授業を追求する集まりに参加することが、昇進に不利になるという噂さえありました。その環境で18人の教師が自発的に集まり、やがて週末に無報酬で200〜300人を集める会へ育ち、商業化をきっかけに崩れ、そして立て直さ...
2015年〜2019年

不全感が、寛容さに変わるとき|Emotions in leaders’ enactment of professional agency

行為主体性(agency)は、これまで目標志向的で合理的な活動として語られてきました。しかし、リーダーが自分の影響力を発揮できているときには喜びがあり、発揮できていないときには不全感と疲弊がある。行為主体性は情動と分かちがたく結びついている...
2020年〜2024年

型を守る力ではなく、手放す力|Teachers’ experiences of enacting pedagogical models and models-based practice: a systematic mixed study review

教育モデル研究において、教師はしばしば、自分の文脈を考慮せずにモデルを規範的に適用する「技術者」として描かれてきました。この批判に応えるために91編の実証研究から教師自身の経験を拾い直したとき、見えてきたのは意外な結果でした。教育的熟達の最...
2000年〜2004年

信念が変わるのは「あと」だった|Professional development and teacher change

研修で考え方を変えれば、実践が変わり、生徒が変わる。多くの教員研修はこの順序を前提に設計されています。しかしGuskeyは、順序が逆だと言います。教師の態度と信念が変わるのは、新しい実践を試し、生徒の学習成果が上がったのを自分の目で見た「あ...
2005年〜2009年

越境する教師の主体性は、5つに分かれた|Between school and working life: Vocational teachers’ agency in boundary-crossing settings

「教師は謙虚でなければならない」。学校と職場の境界に立つとき、外部に対してこちらから何かを言うのは失礼だという感覚は、フィンランドの職業教育教員にもあります。しかしこの論文が示すのは、その姿勢が現状の再生産を促す可能性があるということです。...