国際誌

2015年〜2019年

不全感が、寛容さに変わるとき|Emotions in leaders’ enactment of professional agency

行為主体性(agency)は、これまで目標志向的で合理的な活動として語られてきました。しかし、リーダーが自分の影響力を発揮できているときには喜びがあり、発揮できていないときには不全感と疲弊がある。行為主体性は情動と分かちがたく結びついている...
2020年〜2024年

型を守る力ではなく、手放す力|Teachers’ experiences of enacting pedagogical models and models-based practice: a systematic mixed study review

教育モデル研究において、教師はしばしば、自分の文脈を考慮せずにモデルを規範的に適用する「技術者」として描かれてきました。この批判に応えるために91編の実証研究から教師自身の経験を拾い直したとき、見えてきたのは意外な結果でした。教育的熟達の最...
2005年〜2009年

授業の主導権を子どもに渡せるまで|Sport Education for Teachers: Professional Development When Introducing a Novel Curriculum Model

資料を読み、2日間のワークショップも受けた。それでも教師たちは言いました。「言葉で説明するのではなく、見せてほしい」。ロシアの体育教師2名がスポーツ教育モデルを初めて導入する過程に、研究者が学校に入り込んで伴走したこの研究は、教師が新しいモ...
2000年〜2004年

信念が変わるのは「あと」だった|Professional development and teacher change

研修で考え方を変えれば、実践が変わり、生徒が変わる。多くの教員研修はこの順序を前提に設計されています。しかしGuskeyは、順序が逆だと言います。教師の態度と信念が変わるのは、新しい実践を試し、生徒の学習成果が上がったのを自分の目で見た「あ...
2020年〜2024年

負の感情は、学びを妨げるのか|Emotions in Learning at Work: A Literature Review

肯定的な感情は学びを支え、否定的な感情は学びを妨げる。この図式は直感的にはもっともらしく聞こえます。しかし職場における学習と情動を扱った31本の論文を並べてみると、不安が挑戦を妨げる一方で怒りが社会化を促し、熟達者ほど問題に直面したときに否...
2005年〜2009年

越境する教師の主体性は、5つに分かれた|Between school and working life: Vocational teachers’ agency in boundary-crossing settings

「教師は謙虚でなければならない」。学校と職場の境界に立つとき、外部に対してこちらから何かを言うのは失礼だという感覚は、フィンランドの職業教育教員にもあります。しかしこの論文が示すのは、その姿勢が現状の再生産を促す可能性があるということです。...
2010年〜2014年

境界は壁ではなく、学びの資源である|Boundary crossing and boundary objects

境界は、壁ではない。しかし、差異がそこにあるだけで境界になるわけでもない。ある状況、あるタイミングで、それが行動や相互作用の不連続として現れたとき、初めて境界が立ち上がる。この「条件つき」の定義から出発して、境界で人は何を学ぶのかを問い直し...
2010年〜2014年

実践のあいだで、人は学ぶ|Learning at the boundary: An introduction

異なる実践の人が集まれば、自動的に学びが起きる——越境研究でもっとも安易に置かれがちなこの想定に、著者ら自身が釘を刺しています。連携の場を設けただけでは、境界はまだ特定されてすらいない、と。本稿で紹介するのは、Sanne F. Akkerm...
2020年〜2024年

改革は現場に届くのか?|Physical education curriculum reform in China: a perspective from physical education teachers

改革は、政策文書のなかでは進む。しかし体育館では、どうなのか。中国では21世紀初頭から、教師中心・技能重視の体育から学習者中心の体育へという大規模なカリキュラム改革が政策として推進されてきましたが、その改革を実際に授業に落とし込むのは、一人...
2005年〜2009年

「教える人」が「学ぶ人」に戻るとき|Learning through boundary-crossing: further education lecturers learning in both the university and workplace

教える人が、学ぶ人に戻る。継続教育カレッジで講師として働きながら大学の教員養成コースを受講した26名は、「立場が逆になると」自分の生徒への共感が深まったと語りました。職場から大学へ移動すること自体が、そこでしか得られない資源へのアクセスを生...