体育科教育アカデミアへようこそ。このページは、初めて来てくださった方のための案内図です。このサイトが何をする場所か、どんな記事があるか、そしてあなたの立場からどこを読み始めるとよいかを、順にお話しします。
このサイトは、何をする場所か
体育科教育学の研究知見を、学校現場で使える言葉に翻訳して紹介する個人サイトです。研究者としての立場と、現場の先生や学生と日々やり取りしている立場の両方から書いています。運営しているのは、大阪体育大学で体育科教育学を専門にしている栗田昇平です。執筆者の経歴や、記事をどう作っているかは「このサイトについて」にまとめています。
記事は、大きく三つの柱でできています。
- 論文紹介:国際誌・国内誌の論文を一本ずつ丁寧に読み、背景・方法・結果・現場への示唆の順に紹介します。末尾には別の視点からの専門家コメントを付けています。
- 学習指導要領を、一緒に読む:次期学習指導要領(体育・保健体育)を、現行の原文と審議資料を一節ずつ並べて読むシリーズです。週1本の短い「一節メモ」を積み上げ、月1本の「まとめ記事」に編みます。
- 教育ニュース:その日の教育ニュースから気になったものを取り上げ、体育科教育の視点から筆者コメントを添えます。
あなたは、どの入口から
現場の先生(小学校の体育、中学校・高校の保健体育)
授業で明日困っていることに近いところから読むのがおすすめです。まずはこの三本を。
- 授業の主導権を子どもに渡せるまで — 子どもに任せる授業を、教師はどう身に付けていくのか。
- 生徒の学習を妨げていたのは、私自身だった — 授業モデルを取り入れた教師の、率直な記録。
- 語り合い、気づきが生まれる — 日本の授業研究で、教師の気づきはどこで生まれていたか。
論文紹介は長めですが、時間がないときは「現場への示唆」と「まとめ」の見出しだけ読めば要点がつかめます。そして、次期学習指導要領が気になる方は、「学習指導要領を、一緒に読む」の序文から始めてください。一節メモは通勤の間に読める長さです。
学生・院生(教員養成課程、体育科教育学を学ぶ方)
「教師はどう変わるのか」「教えることをどう学ぶのか」を扱った論文から入ると、卒論・修論の問いに近づきます。
- 信念が変わるのは「あと」だった — 教師の変化は、どの順番で起きるのか。
- 型を守る力ではなく、手放す力 — 授業モデルを実践する教師の経験。
- 日本の授業研究における学び — 日本の授業研究を国際誌に載せた研究。
学習指導要領シリーズの「まとめ記事」には、末尾に研究者向けの注(原文の箇所、記述の由来、関連する議論、未決着の論点)を置いています。原典に当たる練習に使ってください。
研究者(体育科教育学、教師教育、カリキュラム研究)
このサイトで継続して追っている主題は、越境(boundary crossing)、教師の専門性の発達、授業モデルの実践、そしてカリキュラム改革です。入口として。
- 実践のあいだで、人は学ぶ と 境界は壁ではなく、学びの資源である — 越境学習の基礎文献二本。
- 協同学習が最も効くのは「社会性」 — 協同学習の効果を整理した研究。
- 改革は現場に届くのか? — カリキュラム改革を教師の側から見る。
学習指導要領シリーズでは、審議資料や識者の見解を、出典(会議名・回数・日付、媒体・号・年)付きで扱います。誤りを見つけたら、ぜひ教えてください。訂正は記事を書き換えず、末尾に追記する形で行います。
カテゴリーの案内
- 国際誌 — 発表年代ごとに分けています。古い論文にも、今の課題に効くものが多くあります。
- 国内誌 — 国内の学会誌の論文紹介。これから増やしていきます。
- 教員養成講座 — 大学の教職科目でやっている授業を、スライド・レポート様式・ルーブリックごと公開しています。受講を募集している講座ではありません。趣旨はこのページに書いています。
- 学習指導要領を読む — 現行編(平成29・30年告示を読み直す)と2030改訂編(審議資料・答申・告示を読む)に分かれています。
- 教育時事 — 教育ニュースと筆者コメント。
記事末尾のタグ(教師の専門性、越境、学習指導方法、教員養成 など)からも、テーマでたどれます。
読んだあとに
感想、疑問、誤りの指摘は、各記事のコメント欄か、お問い合わせからお寄せください。学習指導要領シリーズの「読者への問い」への答えも歓迎します。寄せられた読みは、まとめ記事に反映していきます。