協同学習

2020年〜2024年

考えは変わった、でも授業は変わらなかった|‘You can lead the horse to water, but you can’t make it drink’

協同学習を導入する2年間の参加型アクションリサーチに関わった体育教師3人。うまくいったという経験が、かえってその先の成長を止めることがある。デューイの教育観から教員研修を読み直した論文です。
2000年〜2004年

協同学習モデルの適用過程 ”私のスタートとなった論文”|The Implementation of Cooperative Learning in an Elementary Physical Education Program

協同学習は体育で大きな可能性をもっている。しかし、その導入が円滑で問題のないものになるとは限らない。この論文の結論は、およそこの二文に尽きる。成果を示して終わる研究に慣れた目には、後半がひどく据わりの悪いものに見える。ベン・ダイソンが200...
2025年〜2029年

同じ競争でも、仲間が支えるかどうかで別物になる|Measuring Peer Influences on Supporting and Thwarting Needs and Their Influence on Student Resilience, Grit, Engagement, and Motivation in Physical Education

仲間のふるまいを自律性・有能感・関係性・新奇性の4欲求×支援/阻害の8次元で測る尺度を体育の文脈でつくり、スペインの中等学校1,439名で、支援がエンゲージメント・グリット・レジリエンス・内発的動機づけを正に、阻害が負に予測することを示した研究を読む。
2025年〜2029年

葛藤はノイズではない|小学校体育授業への協同学習モデルの適用過程における教師の経験:解釈的アプローチを用いて

熟達した教師が協同学習モデルをマット運動に適用したとき、何につまずき、どう対処し、何を学んだのか。ハイタッチルールと観点の絞り込みという二つの問題解決過程から、教師の変容的学習を描いた原著論文。本ブログ運営者自身の論文。
2020年〜2024年

研究者と実践者との望ましい関係性とは?|Practising collaboration in model implementation in physical education

研究者と教師の協働は「研究者が最もよく知っている」から「始まりの終わり」へ。Bjørke & Casey (2024) が2年間の協同学習プロジェクトから描く、協働の3つの段階と、モデルを処方箋ではなく仕様として扱うための指針。
2020年〜2024年

停滞を越えて|小学校体育授業における協同学習モデルの適用過程:情意・社会的能力の向上を意図した高学年表現運動の実践を対象として

小学5年生のバンブーダンス10時間に協同学習モデルを適用し、授業者の「手応え」の線から上昇・停滞・飛躍の3局面を描いた体育学研究の論文(浅田学術奨励賞)を紹介。
2015年〜2019年

生徒の学習を妨げていたのは、私自身だった|Adopting a models-based approach to teaching physical education

協同学習、スポーツ教育、戦術的ゲーム指導、個人的・社会的責任の指導——体育の授業モデルは、いまや現場でも研究でも珍しいものではなくなった。だが、これらのモデルはほとんど常に「一つずつ、単独で」研究されてきた。ある教師が、一つの学校のカリキュ...
2020年〜2024年

型を守る力ではなく、手放す力|Teachers’ experiences of enacting pedagogical models and models-based practice: a systematic mixed study review

教育モデル研究において、教師はしばしば、自分の文脈を考慮せずにモデルを規範的に適用する「技術者」として描かれてきました。この批判に応えるために91編の実証研究から教師自身の経験を拾い直したとき、見えてきたのは意外な結果でした。教育的熟達の最...
2025年〜2029年

協同学習が最も効くのは「社会性」|Effects of cooperative learning on students’ learning outcomes in physical education: a meta-analysis

協同学習は、体育のどの領域に、どれだけ効くのでしょうか。社会的領域0.612、認知的領域0.589、身体的領域0.471、情意的領域0.304。多くの体育教師が感覚的に納得してきた序列が、初めて効果量として並びました。著者はトルコ・イノニュ...