shohei_kurita_0918

2010年〜2014年

境界は壁ではなく、学びの資源である|Boundary crossing and boundary objects

境界は、壁ではない。しかし、差異がそこにあるだけで境界になるわけでもない。ある状況、あるタイミングで、それが行動や相互作用の不連続として現れたとき、初めて境界が立ち上がる。この「条件つき」の定義から出発して、境界で人は何を学ぶのかを問い直し...
2010年〜2014年

実践のあいだで、人は学ぶ|Learning at the boundary: An introduction

異なる実践の人が集まれば、自動的に学びが起きる——越境研究でもっとも安易に置かれがちなこの想定に、著者ら自身が釘を刺しています。連携の場を設けただけでは、境界はまだ特定されてすらいない、と。本稿で紹介するのは、Sanne F. Akkerm...
2020年〜2024年

改革は現場に届くのか?|Physical education curriculum reform in China: a perspective from physical education teachers

改革は、政策文書のなかでは進む。しかし体育館では、どうなのか。中国では21世紀初頭から、教師中心・技能重視の体育から学習者中心の体育へという大規模なカリキュラム改革が政策として推進されてきましたが、その改革を実際に授業に落とし込むのは、一人...
2005年〜2009年

「教える人」が「学ぶ人」に戻るとき|Learning through boundary-crossing: further education lecturers learning in both the university and workplace

教える人が、学ぶ人に戻る。継続教育カレッジで講師として働きながら大学の教員養成コースを受講した26名は、「立場が逆になると」自分の生徒への共感が深まったと語りました。職場から大学へ移動すること自体が、そこでしか得られない資源へのアクセスを生...
2010年〜2014年

「学校の知識」と「職場の知識」は本当に別物か?|Boundary-crossing approach to support students’ integration of statistical and work-related knowledge

体系化された知識とエピソード的な知識、明示的な知識と暗黙的な知識、脱文脈的な知識と文脈的な知識。学校の知識と職場の知識を分けるこれらの二分法は、説明としては分かりやすいものです。しかし実習先の知識もまた体系化され、明示的でありうる。違いは知...
2025年〜2029年

協同学習が最も効くのは「社会性」|Effects of cooperative learning on students’ learning outcomes in physical education: a meta-analysis

協同学習は、体育のどの領域に、どれだけ効くのでしょうか。社会的領域0.612、認知的領域0.589、身体的領域0.471、情意的領域0.304。多くの体育教師が感覚的に納得してきた序列が、初めて効果量として並びました。著者はトルコ・イノニュ...
2020年〜2024年

ダンス授業の「成功的な失敗」とは?|Failing successfully with dance in physical education teacher education

「憂鬱」「不安」「死にたい」「もうすぐ終わる」「怖い」。ノルウェーの体育教員養成課程で、ブレイキン(ブレイクダンス)の発表を前にした学生47名が付箋に書いた言葉です。26枚のうち、肯定的な言葉はわずか4枚でした。ところが2回の授業を終えたあ...
2020年〜2024年

学校と水族館、二つの文化が出会うとき|Exploring a school aquarium collaboration: An intersection of communities of practice

教師は、自分たちだけでは用意できない学習機会を期待していました。水族館側は締め切りベースで動いていました。同じ子どもの学びを願う二つの組織が「教えること」の目的で食い違い、連携は1年目に軋みます。それが2年目にどう立て直されたのか。都市部の...
2005年〜2009年

支援の先に残るのは、当事者の主体性だった|Learning as boundary-crossing in school–university partnership

実習生、メンター教師、大学教員。三者は同じ教育実習に関わりながら、当初の目的はずれていました。そこに授業研究(レッスンスタディ)という手法を持ち込んだとき、そのずれはどう動き、誰にどんな学びが生じたのか。香港の学校・大学連携を活動理論で分析...
2025年〜2029年

大学で学んだ教え方は、実習で洗い流されなかった|Supporting preservice teachers to implement an alternative physical education pedagogy on practicum

大学で学んだ新しい教え方は、教育実習に持ち込んだ瞬間に洗い流される。「wash out(洗い流し)効果」と呼ばれるこの現象は、40年以上前から教員養成研究の常識でした。実習校の保守的な文化、指導教員の不慣れ、そして「失敗できない」実習の緊張...